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【三菱製鋼】長期発行体新規:BBB /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 17d1104

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https://www.jcr.co.jp/

1 7 - D- 1 1 0 4 2 0 1 8 年 3 月 3 0 日

株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

三菱製鋼株式会社

(証券コード:5632)

【新規】

長期発行体格付 BBB+

格付の見通し 安定的

■格付事由

(1) 特殊鋼鋼材、ばねを主力製品としている。特殊鋼鋼材は建設機械向け、ばねは自動車向けの比率が高い。

特殊鋼鋼材の生産では新日鐵住金との合弁事業会社である北海製鉄が製造する溶銑を鉄源としており、新

日鐵住金室蘭製鉄所と一体となった生産体制を構築している。ばねについては、国内で唯一、素材から製

品までの一貫生産を行っている。その他に粉末製品や精密鋳造品などの素形材事業、鉄構品や鍛圧機械な

どを製造する機械装置事業を手掛ける。

(2) 優良な顧客群を抱え、事業基盤が安定している。主要販売先である建設機械および自動車業界は生産活動

が活発化しており、今後も需要は堅調な見通しである。他方、原材料価格の上昇に対して製品価格への反

映が遅れている。設備投資の増加に伴う減価償却費の増加もあり、当面、業績改善のペースは緩やかなも

のにとどまると考えられる。また、有利子負債の増加により財務諸指標がやや悪化する傾向にある。もっ

とも足元の水準自体に特段の懸念はなく、今後も良好な財務構成を維持できる見込みである。以上を踏ま

え、長期発行体格付をBBB+、見通しを安定的とした。

(3) 18/3期経常利益は35億円(前期比 8.9%増)と4期ぶりに増益となる見込みである。19/3期以降も好調

な需要が続く見通しであり、遅れている製品価格の是正も進むと見られることから、当面業績は堅調に推

移すると想定される。また中長期的には、17/3 期からスタートした中期経営計画で取り組んでいる設備

投資や M&A などによる貢献が見込まれ、業績が拡大していく見通しである。今後、計画通りに投資効果

を実現させていくことが課題となる。

(4) 18/3期第3四半期末の自己資本比率45.8%、ネットDER0.3倍など財務構成は良好である。ただ、積極的

な設備投資に伴って有利子負債が増加しており、財務構成は 15/3 期をピークに悪化しつつある。また、

18年1月に実施されたインドネシアPT. JATIM TAMAN STEEL MFG.の連結子会社化により、さらに有利

子負債が増加することとなる。当社は 21/3期末自己資本比率45%、ネット DER0.4 倍を目標としており、

今後財務構成が急速に悪化していく懸念は小さいが、早期に財務構成を改善に転じることができるか注目

していく。

(担当)涛岡 由典・水川 雅義

■格付対象

発行体:三菱製鋼株式会社

【新規】

対象 格付 見通し

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https://www.jcr.co.jp/

格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2018年3月29日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:涛岡 由典

主任格付アナリスト:涛岡 由典

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に「信用格付の

種類と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月7日)、「鉄鋼」(2012年3月26日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 三菱製鋼株式会社

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCR の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCR が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・格付関係者が提供した監査済財務諸表

・格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

JCR は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NRSRO 登録状況

JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の4クラス

に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-7(a)

項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJCRのホームページ(https://www.jcr.co.jp/en/)に掲載されるニュースリリースに添付しています。

■本件に関するお問い合わせ先

参照

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